パワートレーニングのススメ

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シーズン総括にも書き連ねましたが、パワートレーニングのみについて、個人的に感じたことを。

かねてから自転車を漕ぐことが苦手な自分。

レベル的には100キロのサイクリングするのがやっと。
競技者レベルとしてはJCRCではCクラス。
シクロクロスのカテゴリーではC1。

走力で言えば、世間一般的には初級から中級者になるのでしょうか?

上記を見て自転車を漕ぐという走力があまり無いと分かると思います。(自転車を操ることは得意で好き。)

それでも自転車が大好きなのでサイクリングやシクロクロスという競技にのめり込んでいるわけですが、やはり良い成績で走りたい、スポーツとしてのサイクリングなので、少しでも力強く速く遠くまで行きたい。そんな思いは常にありました。

だから、レースがなくてもトレーニングとして走り続けていました。しかし、思うほど向上しない体力、何をどうしたら良いのか分からないというスパイラルに陥っていました。

人によればそんなもん、距離乗れば走れるようになるわ。つべこべ言わんと走れとも言われました。もちろん、そんな事は分かっています。月に1500キロ位走りこめば、明らかに走力が向上することは経験的に知っていました。

しかし、家族も持ち社会人としてある程度の責任あるポストでいると、自転車にだけ1日を割くことなんて不可能です。

限られた時間である程度の走力を身につけるには?

答えはパワートレーニングにありました。

大きな転機になったのがマティーノの朝倉くんからコーチングを受けるチャンスをもらえた事。
イオニアペダリングモニターを導入し、いよいよ本格的なパワートレーニングを開始しました。

これから未知の自分に会えるような気がしてとてもドキドキしたのを覚えています。

私が彼から学んでいるのは目的とするイベントに対し現状を知り、何をどれくらい積み上げるべきなのか、トレーニングの強度調整や回復についてどのように向き合うべきなのか。そうしたことをより正確に知る事でした。

それを正確に知るためには内容を可視化する事が大切で、そのためのツールとしてパイオニアペダリングモニターは必要不可欠でした。(他にもパワー計はありますが、値段と信頼性、ソフトの充実とアップデートの早さを見ると、この一択で間違いは無いと感じています。)

今までは心拍計を頼りにトレーニングを実施していましたが、体調の変化に左右されやすく、努力度が見えにくいことや、トレーニング内容をペーシングする際、努力度がボヤけてしまうことがありました。(もちろん、心拍数でトレーニングを管理する事は間違いではありません。負荷による生理的な現象結果が心拍トレーニングです。追い込んでいてペダリングを止めても心拍はすぐには落ちないですよね?)対してパワートレーニングは、トレーニングの努力を出力(ワット)とTSS(トレーニングにおける身体的ストレス)いう結果で管理できるので、努力の度合いが心拍管理に比べて整理しやすくなりました。(他にも沢山のデータからパフォーマンスを読み解く事が出来るらしいですが、今はまだそこまででなくても充分に恩恵を得られています。)

心拍と出力を見ながらトレーニングを重ねると自己の心肺能力と筋力の状態を理解しやすくなるのでとても効率的に成長させやすくなりますね。

パワートレーニングをやってみて感じたことは正しい活用方法で適正な負荷と適正な回数を必要最小限(楽というわけではありません)に積み重ねていく事で、どんなレベルの人にも走力向上の青写真が見えてくるということです。

実際に漕ぐ力も力強くなりましたし、競技としての結果も向上しました。いや、俺は(私は)競技には出ないから…。いえいえ、これはサイクリングにも有効です。長距離サイクリング、山岳サイクリングでも求められる体力はそれぞれ異なりますよね。それらに必要な体力を養うための指標を示してくれるんですから、パワートレーニングは誰のものでも、ましてコアな上級者向けのものではないんだな、ってことが理解して貰えると思うんです。なので、競技者や上級者だけに使わせるのは勿体無いですよ!(ここでは走力のある方を上級者と呼びます。)という事を多くの人に知ってもらいたいです。

初心者の方から伸び悩みを感じてる中級者の方まででパワートレーニングとやらを始めてみようかと思えたならば、始めてみるのが1番です。

値段が高い?確かに安くはないですが、高級なカーボンパーツに何万円も投資するのならば、それよりも先にペダリングモニターに投資する方がスポーツとしても楽しめると思うんです。

そして、パワートレーニングというソフトを教えてくれる人がいたら最高ですよね。