GPミストラル レースレポート
使用機材
バイク:リッチースイスクロス
タイヤ:チャレンジ・グリフォ32(前後1.8気圧)
シューズ:ガエルネ
サプリメント:スタート前 3アクション500ml
スポーツバルム:イエロー2(マッスルオイルカラー)
結果
カテゴリー2 優勝
レポート
前週の安曇野大会で初カテ2を2位で終え、それなりにカテ2でもレースになるんじゃないかと確信をもって臨んだ。
そんな気持ちとは裏腹に当日、夜勤明けでスタートギリギリに到着という強行スケジュール。
実際、会場入りしたのはスタート20分前。。。
大慌てで着替えと準備。
試走なんて出来るはずもなく、無理矢理ダッシュを繰り返し息を上げた。
取り敢えず脚に乳酸が溜まったので、ゆっくりと回してスタートに備えた。
今回は、チャレンジのグリフォを実戦投入。一度もダートを走って感触を確かめることなくレースで使うという、いい加減さ。取り敢えず空気圧は1.8気圧に設定。
アップが不十分なので、スポーツバルムでしっかりとマッサージをする。こうすることで、アップ不足の筋肉に刺激をいれる。
スタートコールは39人中27番目。
7列目あたりのスタート。道幅も狭いので、いかにスタート直後に前へ出られるかがポイントだ。
とにかく、集中して最前列に飛び込んでいくイメージを作る。
スタート!
号砲とともに飛び出す。
7列目であっても、躊躇はしない。
殆どの選手は全体の流れに合わせて前に行かない。行けないのか?
スルスルと脚を使わずにラインだけを読んで、第一ヘアピンまでで2位に付ける。
「なんか、安曇野より遅い。。。」 どうも、選手全体のスピードがゆっくり目で進んでる。
取り敢えず、前の選手の後方に付けて様子を見る。っていうかコースが全く分からないから、先導してもらう感じに。
後ろを見ると、大集団が離れずに付いてきている。
いつまでもこのペースだと、ミスひとつで大きく順位を下げてしまう。
しびれを切らした僕は、思わず前に出てしまった。
「マズイ!!コース分かんないよーー!」
しかし、先頭に出た以上は選手として踏んでいくのみ!
気持とは裏腹に、まるで試走のようにフラフラしながらコースを走る。やはり、2位の伊井選手とは10秒程度しか離れない。そりゃそうだ、あっちこっちで脚を付いたり転んだり。
「全く、なにやってんだか。。。」
コンディションのせいか、セッティングの問題か?タイヤが変わったせいか、そもそもタイヤがグリップしないのか、頭の中は???で一杯になってしまった。
これでは、伊井選手の思うつぼである。今日は乗れていないのなら、それなりの走りをするべきだと頭を切り替える。
そう、ミスをせずに全体のレーススピードを落とさないことに徹するのだ。
こぎ切れずにバイクが止まってしまう前に担いだり、コースの隅から隅まで使ったライン取りで乗車率とスピードを維持していく。(つまり、脚を使わずに走るということ)
すると、ようやくレコードラインが見えてきた。
残りの2周は、きっとラップ的には速かったはず。
チームのみんなからは30秒は離れていると教えてもらう。
「よし、流れを掴んできた!一気にたたみかけてやる!」
せっかく、ここまで来たんだ。勝たなくては。
残り1周半で、勝ちを意識した走りに変わった。
攻めるポイントは、直線区間。
ここで、少しでもスピードを上げる。といっても30km/hも出ていない。。。前回は30km/h超えてたからな。
後ろは見ない。
ゴールするまでは絶対に脚を緩めたりはしない。最後まで全力を出し切るのが信条だからだ。
コース脇ではイル・クオーレのチーム員や高木さんが走りながら応援してくれている。また、他の観客も応援してくれる。一人で走っているんじゃない、みんなと走っているという気持が更に力を与えてくれる!
「絶対に勝つ、勝ってカテ1に上がるんだ!」
そんな強い気持ちでペダルを踏んだ。
ゴールラインの向こうには、高木さんが待ってる!
優勝の確信を持った時初めて後ろを確認した。誰もいない。
またしても、ガッツポーズと雄たけびを上げてしまった。。。
2位以下に1分22秒の差を付けての独走優勝。
ゴール後高木さんと熱い握手を交わした。
はじめて、自分の走りを見てもらった。それが、優勝という形だったのは最高に嬉しかった。
今回のレースは、体調や機材面で万全ではなかった。レースへ臨むにはあまりにもマイナスの要素が多かった。
しかし、そんなマイナスの要素よりもレースを楽しく走りたいという純粋な気持ちが勝り、最後まで集中出来勝つことが出来たのだろう。
実際、レース終了し着替えたころに貧血のように倒れかけてしまったほどだから。
僕は、今年5年ぶりにレースを再開。そしてシクロクロス3戦目にしてカテ1へ昇格を決めた。
これからは、楽しいだけのレースから少し本気になってみようと思う。
そう思ったら、即行動。
優勝した池本真也選手に声を掛けて、シクロクロスの走り方を色々と教えてもらう。
この人たちと同じ世界で走りたい!いや、走るための練習をこれから1か月、最終戦に向けて続けていこう。
応援ありがとうございました。
IL CUORE
大塚 将悟