GPミストラル第3戦レースレポート

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使用機材
バイク リッチー・スイスクロス
タイヤ TUFO(1.7気圧)
レース前 3アクション 500ml
スポーツバルム イエロー 2番

レースの5日前に膝を強打。2日前には風邪をこじらせるという、相変わらずのどたばた振りを露呈。昔からの俺を知るヒトは、俺らしいと呆れてました。五年振りのレースなのにね~。

当日、膝は押せば痛いものの、ペダリングはできそう。体調も、まずまずの感じに。

なんと言っても、応援団が最強の布陣で来ているので、根性無しのレッテルを過去に貼られているワタクシは、もう後がないのです。

兎に角、遅くても一生懸命走らねば!


試走
天気に恵まれた割には、路面コンディションが悪く、ブレーキには泥がてんこ盛り。リムにも泥が乗っかり、ディープリムの必要性を感じましたね。

区間のセクションは経験と技術が大きく差になるところ。ここで応援団長の駒Gからノーブレーキで突っ込めと、的確な指示が。これはレース中に大きなアドバンテージになりました。

レース
先発のカテ2は友人2人がワンツーフィニッシュ。相変わらずの勝負強さを見せてもらいました。

そしてカテ3。ワタクシの出番。

スタート前の感じ、懐かしくてもうドキドキでした。

スタートは8列目、直後のヘアピンを無難にこなし、後の直線で前に出る作戦。
案の定、直線区間は皆さん轍に一列に並んで走るので、右端の区間はがら空き、脚を使わなくてもスルスルと前に行ける。みんな抑えてんのかな?と思いながらコントロールライン通過時点で10位くらい。

次の課題は第1シケインになるべく前で入る事。

なるべく脚を使わずに出て、うまい具合に先頭でシケイン通過!

かなり出来過ぎな序盤にやや舞い上がりながら、黄金の垂れをかまさないよう慎重にかつ攻めの走りを心掛ける。

とは言っても、背後には数人が迫り、油断すれば抜かれてしまう。

そんな中、リズムを掴みきれないままコース後半、先頭を明け渡してしまう。

この選手を最後まで追う展開になる。

この人、スピードがあり最大30秒の先行を許してしまった。
しかも2周目、派手に前方2回転を決め応援団のヤジが背中に刺さる。ますますトップは離れて、意気消沈。

その後、正直キツくて気持ちが折れそうでしたが、コースのいたる所に応援団がいてくれるので、本当に頑張れました。
20分を過ぎた頃、先頭の逃げが鈍くなっているのが見ていて分かるようになった。

相手も辛いようだ。
まだチャンスがあるかもしれない!脚を使わずに(使う脚もないけど)タイムを詰める走りに専念。「これは、XARU時代にカントクから良く言われていたこと。そうした経験は、貴重な財産だと走りながら思う」

各セクションの繋ぎをいかにスムーズに走るか。集中力を高めて走ると、少しずつ詰まってきた。タイム差を的確に教えてくれる仲間に感謝しながら、気持ちを前へ前へ。

すると、相手の後ろを振り向く回数が増すと同時にミスも増えてきている。

相手は集中力が散漫になっている。

最終のジャンを聞き、先頭との差10秒をシケイン通過までに埋めたい。

勝負所はここと判断、最後の脚をここで使う。

シケイン前で一気に追い抜き、逆転!

でも乳酸溜まってアヘアヘな感じ。オレも辛いー。

相手も必死に付いてきているみたいだか、後ろは振り返らない。

ただ前に向かって何かを蹴散らすようにがむしゃらにペダルを踏み続けた。






99年にJシリーズで優勝して以来、思うように結果が出ないまま慢性疲労症候群に陥り、その後は競技から少しずつ離れていった。
何か自転車に対してネガティブな気持ちが多かったこの10年。そんな気持ちを蹴散らしたい、その一心だったかもしれない。


「優勝」


ゴールラインを越える時に、思わず吠えてしまった。

きっと、周りの人はビックリしただろうなぁ。カテ3くらいで、そんなに騒ぐなよ的な空気があったけど、そんなの関係無いのだ。

この勝利はみんなの応援があって穫れたもの。

この結果を自分のことのように喜んでくれた仲間に感謝します。

本当にありがとうございました。