チネリ試乗記

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お洒落で可愛い、そんなチネリのイメージをきっと大半の人が抱いているでしょう。

私自身も、自転車の教科書と評され皆チネリの模倣したほどの実績を持つ…くらいの知識しかありません。。しかもチネリが最近のレースシーンから遠のいていた影響もあり、日本ではラグジュアリーなイメージが定着したのだろうね。ここ数年はレース活動再開したみたいですが。

今回お世話になったのはエストラーダというモデルで、草剪剛がドラマで使用したバイクそのものです。

見た目は奈良の山に溶け込みそうな、新緑を思わせるエキストラバージンオリーブオイルに近いステキな色合い。これがカタログや吊しで見るより遥かに素晴らしい。これはデザイナーであるアントニオ・コロンボのセンスの良さですねー。大量生産メーカーには無いですね!

今にもロードレーサーは機材であるとともに美しさも無ければならない、とでもバイクが言い出しそうです。

まあ、ここまでは誰もが知っているところでしょう、気になるのは、走るのか?ってところですよね?


凄く走ります。

チネリはレーサーとしての一つの回答を明確に打ち出していると思います。

日本人の多くの人はA→Bまでの道のりを快適に走り抜けたいと思う人が大半であると思います。確かに200キロを超えるような長距離であれば快適性は無視することはできないよね。

しかし、チネリはA→Bまでの道のりを如何に速く走る抜けられるか、というところにフォーカスしたバイクで、峠を速く登り下りを驚くようなスピードで駆け抜ける軽快感。これこそレーサーバイクなんじゃないのか?って思うんですよ。

もちろん、振動減衰性もトップクラスの性能ですから快適性は十分にありますよ。

特に気に入ったのはストレートフォークの出来きかなあ。フォークのしっかり感は素晴らしかったです。どんなにハードブレーキをしても、エグイ角度でコーナーに進入しても全くよれませんでした。バイク全体の一体感がと軽快感が素晴らしかったです。

山岳コースで3時間の試乗でしたが、十分にバイクの性能を垣間見ることができました。本当はもっと乗っていたかったけれどね。



速くて美しいロードレーサーに乗りたければ、チネリもありますよ。

マジで楽しいデス。